櫻井翔で「家族ゲーム」28年ぶり復活
故・松田優作さん主演で1983年に映画化もされた本間洋平氏の小説「家族ゲーム」が、嵐・櫻井翔(31)の主演で、連続ドラマとして約28年ぶりに復活することが28日、分かった。4月スタートのフジテレビ系「家族ゲーム」(水曜、後10・00)で、櫻井が、松田さん、俳優・鹿賀丈史(62)、歌手・長渕剛(56)に続き、家庭教師・吉本役に挑戦する。体罰、いじめなど問題で教育界に嵐が吹き荒れる2013年、“4代目家庭教師”櫻井が“教育”の在り方を問う‐。
あの「家族ゲーム」が櫻井主演のドラマとしてよみがえる。
「家族ゲーム」は、本間洋平原作のすばる文学賞受賞作品。過去には松田さん主演映画(83年)、俳優・鹿賀丈史出演スペシャルドラマ(テレビ朝日系 82、84年)、歌手・長渕剛主演ドラマ(TBS系 83~85年)として映像化された。
中でも、故・森田芳光さんが監督を務めた映画版は、松田さん演じる青年家庭教師によって、家族に起こる騒動をコミカルに描き話題となった。横並びの食卓シーンは、名場面として映画史に刻まれている。
今回、櫻井が演じる2013年版は、不気味な破天荒家庭教師にほんろうされながら、落ちこぼれの中学二年生とその家族が変わっていく姿を描いた真の教育ドラマ。いじめや不登校など現代の問題をテーマに扱うといい、フジテレビによれば、あの有名な食卓シーンは予定していない。
慶応大学を卒業、実生活でも中学・高校時代に家庭教師にお世話になっていたという櫻井は、マンツーマンの緊張感が忘れられないといい「当時の記憶を作品に反映出来たら…。家族そろって見てると、ちょっとヒリヒリする。そんな作品になったら」と今まで演じたことのない“変人”の役に闘志メラメラ。「自分自身の今までにない一面をお見せできるのではないかと今からワクワク」と、過去の先輩らに負けない新たな家庭教師像を作り上げることを誓っていた。