寺島しのぶ、故若松監督の予言秘話語る
昨年10月に交通事故で急逝した若松孝二監督(享年76)の遺作「千年の愉楽」が9日、公開され、女優・寺島しのぶ(40)、俳優・井浦新(38)、佐野史郎(58)ら若松組が東京・テアトル新宿で舞台あいさつを行った。いつも豪快にしゃべっていた“主役”がいない初日に、寺島は「監督がいると思ってあいさつします」と、喪失感を隠しきれなかった。
「キャタピラー」(2010年)「11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち」(12年)「千年の愉楽」と3作連続で若松作品に出演した寺島は「魂がこもった作品。監督も(公開を)喜んでいらっしゃると思います」と、気持ちを込めてあいさつした。
撮影現場では厳しかった若松監督だが、俳優やスタッフへの愛情は人一倍厚かったという。寺島は「もう、ボスです。大きな心で包んでくれる優しい人でした」と、在りし日を回想。若松監督が亡くなる直前の昨年9月には長男を出産したが、「監督は『僕の映画に出たら子供ができるんだよ。人間は鬼気迫る感情になると子供ができたりする』っておっしゃってました」と、予言があったことを明かした。
これに呼応して、井浦も「僕もそうでした」。佐野も「そういえば僕も『寝盗られ宗介』の後かな…」と、次々に告白。人間の奥底にある感情を引き出す若松演出は、種の保存のパワーまでも引き出していたようだ。
この日の舞台あいさつには若松作品初出演だった俳優の高良健吾(25)、高岡蒼佑(31)、染谷将太(20)も出席した。染谷は14歳の時に「実録・連合赤軍 あさま山荘への道程」(08年)のオーディションを受けたが、門前払い。「千年‐」で念願がかなった形で「5年越しで出演できてうれしかったです」と笑顔を見せた。若松監督の遺伝子は、次世代にもしっかりと受け継がれている。
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