岡本夏生、ギャラ全額被災地に寄付へ
タレントの岡本夏生(47)が12日、都内で、映画「ダイナソー・プロジェクト」(16日公開)の舞台あいさつに登場した。作品に合わせて恐竜の着ぐるみ姿だったが、「これを着たらお金をもらえるということなので、全額を被災地に寄付したい」とおちゃらけたキャラクターとは裏腹に、マジメに宣言。11日は宮城県気仙沼市の仮設住宅を訪ねて、個人的に集めた義援金を届けたことも明かした。
PRすべき映画に関しては「最初の30分はクソつまんないから!!」と言い放ち、「宿命のライバルの壇蜜さんには早く消えて欲しい!」と暴言を吐いた岡本だったが、被災地の話題になると表情が一変。口調にも熱がこもった。
震災から2年となった11日には「同じ気持ちで、そこにいたかった」と気仙沼市大島の仮設住宅を訪問。「赤十字に振り込んでも手応えがないので、顔が見える支援がいいなと思って、75軒まわってお1人に1万円ずつ手渡してきました」と独自の支援活動を行っていたことを告白した。
2月に同地を訪れた際には、大島小学校の生徒79人全員に、サッカー日本代表のTシャツやジャンパーなどを届けた。「子どもたちは『どっかで見たことある人だけど、何なんだろう』と固まってました。あの子たちが大人になって私だったと気付いたときには、私はおばあちゃんだし、もう死んでるかも」とおどけたが、真剣な瞳。現在は「ご両親を亡くしてしまった子を支援したい」と思っており、今後も月1回のペースで被災地に行く予定という。
12年間の仕事なし状態から、不死鳥のように復活した岡本。「できるときにできることを、積極的にやっていきたい」と、今度は被災地の復活のため全力で動き続ける。