百田尚樹さん「本屋大賞」受賞

 全国の書店員が最も売りたい本を選ぶ「2013年本屋大賞」の発表会が9日夜、東京都内で開かれ、百田尚樹さん(57)の「海賊とよばれた男」(講談社)が受賞した。

 石油会社を率いて覇権を争った人物の一代記で、出光興産創業者の出光佐三がモデル。昨年7月に出版され上下巻で計80万部のベストセラー。百田さんは「読者に一番近い方から選んでもらえる別格の賞。死にものぐるいの生き方を今の日本人に知らせたかった」とあいさつした。

 百田さんは大阪市生まれ。「永遠の0(ゼロ)」「ボックス!」「錨を上げよ」などで知られる人気作家で、バラエティー番組「探偵!ナイトスクープ」の構成を手掛ける放送作家でもある。

 翻訳小説部門は「タイガーズ・ワイフ」(テア・オブレヒト著、藤井光訳、新潮社)。

 本屋大賞の2位以下は次の通り(敬称略)。

 (2)横山秀夫「64(ロクヨン)」(3)原田マハ「楽園のカンヴァス」(4)中脇初枝「きみはいい子」(5)西加奈子「ふくわらい」(6)窪美澄「晴天の迷いクジラ」(7)宮部みゆき「ソロモンの偽証」(8)川村元気「世界から猫が消えたなら」(9)山田宗樹「百年法」(10)伊藤計劃、円城塔「屍者(ししゃ)の帝国」(11)冲方丁「光圀伝」

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