アイドルグループ・ＡＫＢ４８と姉妹グループ・ＳＫＥ４８、ＮＭＢ４８、ＨＫＴ４８が出演するコンサート「ＡＫＢ４８グループ臨時総会～白黒つけようじゃないか！～」が２５日、東京・日本武道館で開幕し、ＳＫＥ４８が先陣を切った。

　１万１０００人の前で、ＡＫＢグループ史上最長となる「ＭＣなし３１曲連続歌唱」を含む計３７曲を披露。１３日に発表された新チームもお披露目するなど、今春、１０人もの卒業メンバーを送り出した“新生ＳＫＥ”がド派手に船出した。コンサートは２８日まで行われ、２６日はＮＭＢ４８が単独公演を行う。

　日本武道館を舞台にした乙女たちの“春の陣”の開幕を、ＳＫＥが華やかに飾った。

　グループの象徴的存在であるＷ松井も興奮を抑えきれず、松井珠理奈（１６）が「初日は私たちＳＫＥが務めさせていただきます！！」と誇らしげに右手を突き上げれば、客席に３６０度囲まれたステージで松井玲奈（２１）も「景色が最高ですね。どこ見ても手を振ってくれて超幸せ！！」と笑顔を弾けさせた。

　名古屋・栄を本拠にするＳＫＥにとって、２０１１年７月以来、約２年ぶりとなる東京での単独公演。玲奈は「ＳＫＥが新しいことに挑戦しようと思ってます。それは多分、ほかのグループではできないこと」と気合を込めて、東京に乗り込んだ。その言葉通り、本番では仰天演出を用意した。オープニング曲の後、ファンへのあいさつを終えると、２曲目「ＳＫＥ４８」から３２曲目「オキドキ」まで３１曲を、１時間３３分かけてトークコーナーなしに連続で歌い、ファンの度肝を抜いた。

　４８グループ史上最長記録となる３１曲連続パフォーマンスは、抜群の歌唱力とダンス力、そして、体育会系として鍛えた体力を兼ね備えたＳＫＥだからこそできる離れ業。開演直前に珠理奈は「ＳＫＥなら３１曲連続でもできると、スタッフさんが思ってくれた証し。ＡＫＢグループでも初めてのことだそうです」と仲間を鼓舞した。

　怒とうの３１曲を駆け抜けると、珠理奈は「エネルギッシュでパワフルなＳＫＥをお伝えしたいと思ってましたが、私たちの本気、伝わりましたか」と充実の表情。玲奈は「汗をかいたら、前髪がどっかいって消えちゃった」とおどけたが、乱れたヘアスタイルも全力を尽くした証拠。Ｗ松井を中心としたメンバー７２人の結束力を、伝統の舞台で思う存分発揮した。