「ＡＫＢ４８グループ臨時総会～白黒つけようじゃないか！～」(２６日、日本武道館）

　バラエティータレントを目指すために、６月いっぱいでＮＭＢを巣立つ福本愛菜に、“笑撃”のサプライズが待っていた。

　愛称の「あいにゃ～ん！！」という１万１０００人のファンからの大声援を受け、何の疑いもなく花道を歩くと、その途中に隠された落とし穴にスット～ン。福本の悲鳴とともに、会場は大爆笑に包まれた。

　“悲劇”は最後の曲「オーマイガー！」の歌唱前に起こった。涙ながらに「絶対に立派なバラエティータレントになりたいと思います！！」と卒業のあいさつを終えると、センターステージに、共演経験のあるお笑い芸人のケンドーコバヤシ（４０）、陣内智則（３８）、池乃めだか（６９）、たむらけんじ（３９）の４人が登場。４人から「さあ、新たな道を歩いていけ」と背中を押され、客席に手を振りながら歩みを進めた直後に突如、姿を消した。

　ケンコバから「いきなりバラエティーの洗礼や」と言われた福本は真っ白な粉まみれになり一瞬ぼう然。それでも、「６月まで（バラエティーには）行かせない」と渡辺美優紀に助け出され、山本彩から「今の気持ちは？」と問われ「オーマイガー！」と絶叫。この叫びが締めくくりの曲紹介となる絶妙の切り返しを見せた。

　卒業前最後のコンサートを終えた福本は「こういう形で締めくくれたのは良かったかな」と笑顔を見せると、「今後に不安が少しあったけど、これで自信を持って卒業できると思います」と前を向いた。サプライズとはいえ、体を張った演出を笑顔で乗り越えた福本へ、客席からの「あいにゃん」コールが鳴りやまなかった。