瀧本美織、宮崎アニメで声優初挑戦

 宮崎駿監督(72)の5年ぶりの新作アニメ映画「風立ちぬ」(7月20日公開)のヒロイン・里見菜穂子の声優を、女優の瀧本美織(21)が務めることが6日、都内で行われた中間報告会見で発表された。

 瀧本がアニメ映画の声優を務めるのは初めて。アフレコは5月中旬に終了しており、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー(65)とともに会見した瀧本は「宮崎先生をひと目見て胸いっぱいって感じでした。本当に光栄でした」と、笑顔をはじけさせた。

 2010年から11年にかけて、瀧本はNHK朝の連続テレビ小説「てっぱん」のヒロインを演じており、またしても国民的作品のヒロインを射止めたことになる。予定時間を20分近くオーバーしての報告会見では「自然体の状態でやらせていただいて、やりやすかったです。本当に光栄でした」と、声を弾ませた。

 瀧本の抜てきの背景には、宮崎監督の盟友で映画監督の高畑勲氏(77)による「彼女はいい。演技力が素晴らしい」という、強いプッシュがあったという。宮崎監督も「パクさん(高畑監督)の言うことは間違いない」と起用を決断。瀧本には“合格”を知らせず昨年12月25日にオーディションを行い、正式にヒロイン起用を決めた。

 舞台は大正から昭和初期の日本。「本当にすごいことだと思うから頑張ろう」と、当時の女性の話し方を勉強すべく、映画「キューポラのある街」(62年)や「無法松の一生」(58年)を見てアフレコに臨んだという。「昔の人はしゃべるのが速いんだと思った」と振り返り、鈴木プロデューサーは「オーディションとアフレコで声が変わってた。宮さん(宮崎監督)も喜んでいた」と、対応力を絶賛した。

 作品の中では主人公・堀越二郎とのキスシーンもある。「ジブリ作品では初めてだと思って緊張したんですけど、すんなりしちゃいましたね」とにっこり。ジブリ作品では「トトロが好きです。きれいな森には本当に(トトロが)いるということをまだ信じたいタイプです」という純真無垢(むく)な瀧本がどんな演技を披露しているのか、注目される。

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