長瀬智也の発泡酒CMが放映中止

 スリランカ中部にある古代都市の遺跡で、世界遺産の「シーギリヤ」を舞台にしたアサヒビールの発泡酒のCMに対し、スリランカ国内で「文化遺産の冒とくだ」との批判が高まり、アサヒグループホールディングス(HD)は6日、CM放映の中止を決めた。

 CMは、王宮の遺構があるシーギリヤの岩山「シーギリヤ・ロック」の頂上で、出演者のTOKIO・長瀬智也(34)ら男女が発泡酒を手にパーティーを楽しんでいるという設定。スタジオでの撮影と現地の空撮映像が合成され、5月中旬から日本で放映されていた。

 放映開始後、スリランカの新聞などが「国の文化遺産で酒盛りをする内容のCMは受け入れられない」と批判。今月5日には、中心都市コロンボの日本大使館前で仏教団体のメンバーら約20人が抗議デモを行った。

 アサヒグループHD広報部門は共同通信に対し「日本の広告代理店から、スリランカ政府の許可をきちんと得ていると聞いているが、スリランカの人々を不快にさせたのは事実」と、CM中止を決めた理由を説明した。

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