俳優・映画監督の塩屋俊さんが死去
俳優、映画監督で、俳優養成学校「アクターズ・クリニック」を主宰して多くの俳優を育てた塩屋俊(しおや・とし、本名智章=のりあき)さんが5日午後2時56分、急性大動脈解離のため仙台市青葉区の病院で死去した。56歳。大分県出身。
通夜・葬儀は近親者のみの密葬で行い、後日「お別れ会」を行う予定。
5日午後、仙台電力ホールで、演出を手掛けた舞台「HIKOBAE」のけいこ中に突然、体調不良を訴え、意識不明となり、市内の病院に救急搬送された。同舞台に主演していたまな弟子の俳優・鈴木亮平(30)は「長年の演技の先生であり、人生の師であり、そして、東京の父親です。今はただただあ然とするばかりです」と、ショックを隠せなかった。
塩屋さんは94年、アクターズ‐を設立。佐藤仁美(33)、新山千春(32)らを育てた。映画監督としては故田中好子さん主演の「0からの風」(07年)、EXILEのMAKIDAI(37)主演の「きみに届く声」(08年)などの作品がある。
昨年、監督した映画「映画、種まく旅人~みのりの茶~」に出演した女優・田中麗奈(33)は「いつも何かやってやろう!という闘志がある方でした」、俳優・吉沢悠(34)は「世界を視野に入れた活動を積極的にされていたから、とても悔しい想(おも)いでいっぱいだと思います」と悼んだ。