桑田氏「勝利至上主義より人材育成」

 柔道女子日本代表の暴力指導問題を受け、スポーツ指導の在り方を話し合う文部科学省の有識者会議は10日、元プロ野球選手の桑田真澄氏から意見を聞いた。同氏は理想の指導者像を「一緒に悩み喜ぶ選手の伴走者」と強調。指導の方向を「勝利至上主義から、人材育成にシフトすることが重要」と指摘した。

 同氏は、選手が失敗しても怒鳴らず褒めるという米大リーグの指導方法を紹介。全てのスポーツ指導で選手に寄り添う姿勢が欠かせないとした。

 有識者会議は、スポーツ医科学や海外での指導者育成の事例を参考に、暴力に頼らないスポーツ指導の在り方を議論。月内に報告書をまとめる。

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