DJポリスの機動隊員に警視総監賞検討

 サッカー日本代表がワールドカップ(W杯)出場を決めた4日夜、お祭り騒ぎになった東京・渋谷で「皆さんは12番目の選手です」などとユーモアたっぷりにマナーを守るよう呼び掛けた20代の男性機動隊員に、警視庁が警視総監賞の授与を検討していることが10日、同庁への取材で分かった。

 機動隊員はインターネット上で、その軽妙な語り口が話題となり「DJポリス」の愛称が定着。「怒鳴られるより心に響く」と称賛の声が相次いでいた。

 警視庁によると、隊員は宮城県出身で、第9機動隊の広報係に所属。花火大会や初詣などの現場で経験を積み、1月には庁内のアナウンス技術競技会で優勝、合格者が数人しかいない広報上級検定も突破した。

 4日夜は、渋谷駅前スクランブル交差点で「怖い顔をしたお巡りさんも心の中ではW杯出場を喜んでいます。フェアプレーで勝利を祝いましょう」と指揮官車の上からアナウンス。サポーターから喝采を浴び「お巡りさんコール」も起きた。

 交差点内ではしゃいでいた若者には「こんな良き日に怒りたくありません」「そういう行動はイエローカードです」と、アドリブを交え警告した。

 機動隊員は反響の大きさに「大変驚いている」と恐縮しているという。警視庁幹部は「スムーズな誘導で負傷者をゼロに抑えられ貢献度が大きい」とたたえている。

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