シャ乱Q 21年ぶり城天凱旋
結成25周年の今年に再始動したロックバンド・シャ乱Qが1日、アマチュア時代の活動拠点だった大阪市の大阪城公園内にある通称・城天(しろてん)に21年ぶりに凱旋した。NHKの音楽番組「SONGS」(8月3日、後11・10放送)の企画で実現。原点の地に戻った4人は、母校に戻った同級生のように、セミの大群に襲われた昔話や、メーク術を鍛えた公衆トイレに感謝するなど大はしゃぎ。飛躍の曲となった「上・京・物・語」を城天にささげた。
デビューした92年以来の城天凱旋。原点の地で「上・京・物・語」を歌い終えたつんく♂(44)は「なんやねん!この違和感のなさは!昔、相当ここでやり込んだいうことやろな」と興奮を隠せなかった。
88年にバンド結成し、JR大阪城公園駅から大阪城ホールに続く一本道で路上ライブを始めたのが原点。平日は人通りも少なく、つんく♂は「発電機買ってきて何もなかったここで爆音を鳴らし始めた。ペリー来航みたいなもんです」と当時を振り返った。
休日は大阪城ホールに集まるチェッカーズや矢沢永吉のライブ客、ディズニーイベントや各種セミナーの参加者にも猛アピール。噂が広がり、他のバンド仲間も集まってきて城天の礎を築いた。
真夏も真冬も。つんく♂が「夏場にシンバル叩くとセミの大群が襲ってきた。なぜかメスばっかり(笑)オスの鳴き声に似てたんやろな」と爆笑エピソードを明かせば、はたけ(44)も「俺らあそこの公衆便所の暗~い鏡で、交代で1人2分でメークした。それでメーク早なったんです」。
懐かしの地で昔話に花が咲き、まこと(44)は「20年前の自分に、お前はフジテレビのアナウンサー(妻・富永美樹)と結婚できるよと言うてあげたい!」と感無量?の様子だった。上京後も「東京でくじけても、ここに帰ってこれるという意識があった」とつんく♂。原点の地に感謝し「まだまだオレら若いで!」と再始動に弾みをつけていた。