解禁ネットで「第一声」フライング削除も
第23回参議院選挙が4日、公示された。
インターネットを使った選挙運動が解禁となった今回の選挙。有権者、政党、候補者にウェブサイトが全面開放され、投票の呼び掛けや演説日程の告知が可能に。ネットメディアだけを使った選挙運動を行う予定の候補者も出現した。
西日本の選挙区に出馬した男性現職は午前8時半すぎ、スマートフォンから事務所の様子をツイッターに投稿し第一声。別の候補者は事務所での演説を動画サイトで生中継するなど早速、ネットで選挙運動を行う候補者が続出した。
与野党もネット選挙運動を一斉に始動。若者世代を意識し、独自に開発したゲームや政策を分かりやすく説明するアニメ、SNSを活用し、支持拡大を狙う。
安倍晋三首相は第一声の後、「フェイスブック」に「いよいよ『日本を取り戻す闘い』がまた始まりました」と投稿。夜には「いいね!」ボタンのクリック数が1万を超えた。同党はゲームアプリ「あべぴょん」を提供するなど親しみやすさもアピールしている。
野党も負けていない。民主党は「LINE」を通じ有権者から意見を募集し、双方向型の取り組みを進めるなど、各党とも工夫を凝らす。各党首の第一声は、「ニコニコ動画」で生中継された。
ネット解禁に伴い、比例代表の新人が届け出前の4日未明にツイッターで投稿、フライングを指摘され削除する騒動もあった。