「共喰い」世界へ!ロカルノ映画祭出品
作家・田中慎弥氏(40)の第146回芥川賞受賞作を俳優・菅田将暉(20)の主演で映画化した「共喰い」(ともぐい、9月7日公開)が、8月7~17日にスイスで開催される「第66回ロカルノ映画祭」のコンペティション部門に出品されることが13日、わかった。青山真治監督(49)の同映画祭コンペ部門への出品は、2011年に準グランプリにあたる審査員特別賞を受賞した「東京公園」以来2度目。今回はその上の最高賞「金豹(ひょう)賞」を目指す。また、韓国・釜山国際映画祭(10月3~12日)への出品も決定した。
「EUREKA」(00年)がカンヌ国際映画祭、「東京公園」がロカルノで受賞するなど海外でも評価が高い青山氏と、芥川賞作家の田中氏という豪華タッグの映画「共喰い」が、世界の舞台に“参戦”する。
ロカルノは青山監督にとってはゆかりの映画祭だ。参加は「路地へ」(00年)「赤ずきん」(08年)「東京公園」に続く4度目で、コンペ出品は2度目。金豹賞に選ばれれば、日本映画としては3作目となる。
映画祭には青山監督と菅田が参加予定。菅田は今回が初の海外映画祭への出席とあって「自分が出演し、多くの人と作り上げたこの作品が、世界へ羽ばたいたことに興奮してますし、うれしすぎます」と、その日を心待ちにしている。
また、原作者の田中氏も「自分の手元で生まれた『共喰い』という作品が、青山監督をはじめみなさんの力でより多くの人に知られ、さらに海外の観客の目に触れるのはありがたい」と、出品を喜んでいる。
映画は昭和最後の夏の山口県下関市を舞台にした、暴力的な性癖がある父(光石研)を持つ17歳の男子高校生(菅田)の濃密な血と性の物語。人間の欲をあぶり出し、心の奥底に潜む闇を描く。原作が芥川賞に選ばれた昨年1月、当時選考委員で東京都知事だった石原慎太郎・現日本維新の会共同代表が「(候補作は)ばかみたいな作品ばかり」と発言。田中氏が「都知事閣下のためにもらってやる」と語って話題になった。
なお、今回のコンペ部門には、黒沢清監督(57)、俳優・佐藤健(24)と女優・綾瀬はるか(28)主演の「リアル~完全なる首長竜の日~」も出品されることが決まっている。
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