安倍首相 公邸入居は「幽霊出るから嫌」

 安倍晋三首相は30日夜、自民党の石破茂幹事長ら執行部メンバーと公邸で会食した際、昨年末の就任以降、公邸に引っ越さない理由について「幽霊が出るから」と説明し笑いを誘った。「私邸の方がリラックスできるため」(周辺)とされるが、幽霊を口実に私邸住まいを続ける意向を示した。

 同席者が「公邸に入らないからみんな心配している」と述べたのに対し、首相は「幽霊が出るから嫌だ。一緒に住みましょう」と、おどけた。

 旧首相官邸だった公邸は1936年の二・二六事件の舞台となり「犠牲者の幽霊が出る」とのうわさ話が絶えない。政府は5月、幽霊について「承知していない」との答弁書を決定した。歴代首相の公邸住まいは93年の細川護熙氏以来、ほぼ定着している。

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