ブレないデイリー創刊65年これからも

 1948年8月1日に産声を上げたデイリースポーツは、8月1日で創刊65年を迎えました。まだ戦禍の傷痕が生々しく残る神戸で関西最初のスポーツ紙として誕生。以来、各時代の名場面、感動シーンを読者の皆さまにお伝えしてきました。「阪神情報日本一」へのこだわり。広島では徹底した「カープ愛」。そんな「ブレないデイリー」の65年間をひもときます。

 デイリースポーツは関西で最古、全国でも2番目に長い歴史を誇る。創刊号のトップ記事は「南海に敗れ、阪神辛くも首位」。“始まり”から虎とは切っても切り離せない間柄だった。

 勝って欣喜雀躍、負ければ切歯扼腕のタイガース報道。その徹底ぶりはテレビの人気深夜番組でも「ブレないデイリー」として取り上げられたほど。社史を遡(さかのぼ)ると、ここまでの歩みは「先取り」と「革新」に対する「ブレない」日々の積み重ねであったことが分かる。

 創刊から8年後の1956年11月、阪神・藤村富美男監督をめぐる内紛劇をトラ番・高瀬記者がスクープ。球界内外を震撼(しんかん)させたこの騒動は、一方でスポーツ紙の特ダネ報道が持つ影響力の大きさをも再確認させたものとして語り継がれ、いまも阪神取材の指針の1つに挙げられている。

 プロ野球では阪神人気を「先取り」し、編集作業では他紙が驚く「革新」の技術をいち早く取り入れる。64年10月の東京五輪。“日本晴れ”の青空と聖火リレーをワイドに見せるために、開会式の様子を1面と終面を続きの1枚に見立てて印刷した。現在では普通の紙面構成(連版)も、先駆者は本紙だった。

 85年の日本シリーズでは、まだ一般的でなかったカラー化を連日展開。その入手に多くの虎党たちを徹夜で行列させた同年11月3日の1面は、全国の「阪神ファンが集う店」の壁面には必ず張ってある。

 阪神一筋…と並行しながら、実は「コイ一筋」なのもデイリーだ。

 友好社の中国新聞グループで印刷する広島版は、カープを連日1面に押し出している。題字には「とらのしっぽ」ならぬ「鯉のぼり」が泳ぎ、各界に愛読者多数。在京ファン向けに広島のブランドショップ「TAU」(東京都中央区銀座1の6の10、TEL03・5579・9952)でも購入可能となった(土・日除く)。

 もちろん阪神、広島のプロ野球報道のみならず、芸能スクープや企画連載、中央競馬を中心としたギャンブル紙面など、読み応えへの追求はこれまでも、これからも変わらない。そして紙だけでなくデジタルでの情報発信もデイリーの得意技。「ブレない」日々の積み重ねを、今後もご期待ください!

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