丸岡いずみ うつ病との闘いを赤裸々に
“奇跡の38歳”として知られたフリーキャスター・丸岡いずみ(42)が、初の自伝的エッセー「仕事休んで、うつ地獄に行ってきた」を出版することが15日、分かった。9月20日に発売される。
キャスターとして活躍しながらも、東日本大震災の報道をきっかけにうつ病を患い、一時は死を考えたほど。夫で映画コメンテーターの有村昆(37)の支えを得て、回復するまでの壮絶な道のりを赤裸々につづっている。
出版のきっかけは夫・有村の「今うつ病で苦しんでいる方、周りでサポートしている方へのヒントになるんじゃない」という一言だった。丸岡自身も「(患者)本人が書いた本はなかなかない。乗り越え方についても共感していただけるのでは」と過去と向き合うことを決心した。
著書では子供時代から“奇跡の38歳”として人気となったキャスター時代、その後のうつ病との闘いなどを赤裸々につづっている。
中でも最もページを割いたのは、やはりうつ病を患っていたころについてだ。丸岡は東日本大震災発生翌日の2011年3月12日から被災地の現場でリポートしたが、悲惨な現実を目の当たりし、これが引き金となって心のバランスを崩した。
2011年8月いっぱいで休業し、徳島県の実家に身を寄せたが、「人の不幸を報道してきたことの報いで苦しんでいる」と思い、死ぬことばかり考えるようになったという。最終的には母親にヒ素を盛られたと勝手に思い込むまで症状が悪化し、強制入院させられたことも激白している。
うつ病の取材をした経験から、認知行動療法で治そうとして治療薬を飲まなかったことが、あだになった。入院後、治療薬を飲むようになり、症状は劇的に改善されたという。
闘病中から常に心の支えとなった有村とゴールイン。「うつにならなかったら、いまだに結婚もせず報道の世界にどっぷりだったと思う。それはそれでぞっとする」と振り返った丸岡。7月からは夫と同じホリプロ所属となり、「『丸岡いずみ第一章』ができたと思います」と著書を区切りに、新たな一歩を踏み出した。
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