ＡＫＢ４８の５大ドームツアー名古屋公演最終日が１７日、ナゴヤドームで行われ、ＳＫＥ４８が１０月２６日からの３都市ツアーの最終公演として来年２月２日に、ナゴヤドームで単独コンサートを行うことをサプライズ発表した。ＡＫＢ４８の姉妹グループが単独でドーム公演を行うのは初めてで、松井玲奈（２２）は「ＳＫＥ全員で楽しいコンサートを作りたいと思います！」と涙ながらに絶叫した。５大ドームツアーは、２２日からの東京ドーム４公演が最後となる。

　名古屋発のＡＫＢ姉妹グループから、全国区の人気を得るまでに成長したＳＫＥ４８が、ついに単独でナゴヤドームのステージに立つ。アンコール終盤、巨大スクリーンに「ＳＫＥ４８単独コンサート」「ナゴヤドーム」という文字が踊ると、３万５０００人の会場は大歓声に包まれた。

　予想もしなかった発表に、玲奈や松井珠理奈（１６）らＳＫＥメンバー６９人は抱き合って号泣した。地鳴りのような「ＳＫＥコール」に、玲奈は「ここで何も発表できないと、ファンの皆さんに申し訳ないと思っていたんですけど、ステキな発表ができてうれしい」と声を震わせた。

　昨年、初めて単独で紅白歌合戦に出場したが、メンバーは危機感を抱いていた。ＨＫＴ４８は指原莉乃（２０）の加入で盛り上がり、ＮＭＢ４８は西日本、東日本ツアーを行うなど活発に活動。対してＳＫＥはツアー自体も１１年を最後に行っておらず、玲奈や珠理奈は運営側と何度も活性化案について話し合いを重ねてきた。

　今年４月に５大ドームツアーが発表された際、ＳＫＥの単独開催でなかったことにメンバーは複雑な思いを抱いたという。昨年４月、初めて「ナゴヤドームが目標」と公言した珠理奈は「ずっと目標だったし、ファンの皆さんとの共通の夢でもあったので…」と目を赤く腫らした。

　グループ総監督の高橋みなみ（２２）は「ＳＫＥ４８のファンの熱さを身をもって感じました」と我がことのように喜んだ。現実のものとなったビッグイベントに、玲奈は「楽しいコンサートを作りたい」と声を弾ませ、珠理奈は「絶対に成功させたい」と意気込んでいた。