「共喰い」ロカルノ映画祭で2冠獲得

 田中慎弥氏(40)の芥川賞作品を映画化した「共喰い」(9月7日公開)が17日(日本時間18日)、スイスで開催されていた第66回ロカルノ国際映画祭で「YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞」「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」の2冠を獲得した。YOUTH‐は若い審査員が選ぶ賞で、ボッカリーノ賞はスイス国内の批評家が選ぶ賞。YOUTH‐の審査員は「繊細なテーマを知性を持ってシンプルに表現」「傑作」と絶賛した。

 青山真治監督(49)は「若い人たちに理解されたことが何よりもうれしい」、主演の俳優・菅田将暉(20)は「19歳の自分の全てをさらけ出した作品です。だからこそ、日本以外でも若い世代の皆様に(自分が演じた)遠馬の葛藤が届いたことが何よりうれしい」と、受賞を喜んだ。

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