年金の不正受給事件を映画化

 映画「バッシング」「愛の予感」などで知られる小林政広監督(59)が19日、都内で、新作「日本の悲劇」(31日公開)のトークショーを行った。

 父親の死を隠して家族が年金や給付金を不正受給していた、2010年に起きた事件をモチーフにした作品で、「日本人は助けを求めるのがうまくない。金のことを言うのを恥ずかしく、金の無心をするのは悪いことと思っている」と社会問題になった題材への持論を展開。

 同監督は「(主演の)仲代達矢さんがやると言ってくれたから映画が実現しましたが、こんな暗い話を映画にしていいのかと思ってました。映画を見て、追い詰められてるのは自分だけじゃないと思ってもらえたら、作ったかいがある」と訴えていた。

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