米軍施設で銃乱射事件 12人殺害

 米首都ワシントンのワシントン海軍工しょう内で16日午前(日本時間同日夜)、銃乱射事件が発生し、警察は12人が殺害されたと明らかにした。米メディアによると、容疑者の男も警官との銃撃戦で射殺された。

 事件が起きたのは、海軍艦船の設計、管理を担う中枢部門が入る建物。ロイター通信によると内部は吹き抜けになっており、容疑者は4階部分から1階の食堂に向けて乱射したとみられる。

昨年日本に滞在 AP通信などは、死亡した銃撃犯とみられる男がアーロン・アレクシス容疑者(34)=顔写真=と確認されたと伝えた。2007年から海軍予備役兵で、11年に品行不良で予備役を解かれたとしている。米紙ワシントン・ポスト(電子版)によると、04年と10年に発砲事件で逮捕された。米主要メディアは、同容疑者がコンピューター関連の下請け業者に雇われ、軍施設を出入りできるカードを所持、勤務先企業から昨年派遣されて数カ月日本に滞在していたと伝えた。

 AP通信が司法当局者の話として伝えたところによると、同容疑者は8月から精神疾患の治療を受けていたという。

 現場からは米軍が採用する自動小銃の民間モデルAR15など銃3丁が見つかっており、一部は容疑者が保安要員から奪ったとの報道もある。

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