津波で園児死亡 幼稚園に支払い命令
東日本大震災の津波で送迎バスが流され、死亡した私立日和幼稚園(宮城県石巻市)の園児5人のうち、4人の遺族が「安全配慮を怠った」として、園側に約2億6700万円の損害賠償を求めた訴訟で、仙台地裁は17日、園側に約1億7700万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
判決理由で斉木教朗裁判長は「最大震度6弱の揺れが3分間も続いており、巨大な津波に襲われるかもしれないと容易に予想できた」と、大津波の予見を園側は可能だったと認定した。津波の犠牲者遺族が賠償を求めた訴訟での判決は初めて。
