サザン東北に“ご恩倍返し”熱狂ライブ
無期限活動休止から5年ぶりに復活した5人組ロックバンド・サザンオールスターズが22日、宮城スタジアムで復活後初のライブツアー「灼熱のマンピー!!G★スポット解禁!!」のファイナル公演を行った。ボーカル・桑田佳祐(57)にとっては3年連続の宮城公演。2011年に「ふとした病」(食道がん)からの復活ライブを行った思い出の地で「“故郷”に帰ってきました」と熱いパフォーマンスを披露し、東北に恩を“倍返し”した。
サザンとしては2005年以来の宮城ライブ。待たせたファンに感動あり、笑いあり、下ネタありのステージで“ご恩の倍返し”だ。桑田にとっては食道がんから復帰後の初ライブを11年に行った思い出の地。12年のソロツアーでは初日公演を行った。3年連続での公演となるだけに「“故郷”に帰ってくることができました。うれしいです」と、感激もひとしおだった。
ステージではソロライブのオープニングでも歌った「青葉城恋唄」を披露し、最後の一節を「I LOVE YOU東北」と変えた。他会場では歌わなかった宮城限定演出に、集まった5万人のファンは大歓声だ。
ライブはデビュー曲「勝手にシンドバッド」から最新曲「ピースとハイライト」まで、35年の歴史をたどる33曲。サザンらしいパフォーマンスも次々と繰り出された。
「マンピーのG★SPOT」では巨大なキノコとアワビのみこしをバックに、桑田がかつらをかぶって登場。額部分の卑わいなワレメからティッシュペーパーを次々抜き出すと会場は大爆笑となった。「HOTEL PACIFIC」ではAKB風のダンサーを従え「桑田佳祐のことは嫌いでも、東北とサザンのことは嫌いにならないでください!」と叫んだ。
アンコールでは、観客一人一人に配られた遠隔操作で光るリストバンドで「サザン」「♡」「東北」の人文字3パターンが浮かび上がり、スタジアムは温かい空気に包まれた。桑田は「また会う時は来年かな」と、近い内の再会を約束。最後は復興への思いを込めて「希望の轍」を熱唱した。
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