ゴーカイにパクったぜ!3億荒稼ぎ
子どもたちに大人気の「戦隊もの」のコスプレ衣装を、著作権者の許可を取らずに複製して販売したとして、広島県警は25日、著作権法違反容疑で広島市にある「永井製作所」社長、加藤伸枝容疑者(39)=広島県熊野町=を逮捕した。約3億円を売り上げていたとみられる。
「永井製作所」の加藤社長の逮捕容疑は3月から4月にかけて、社員と共謀して、テレビドラマ「海賊戦隊ゴーカイジャー」のキャラクターが着用するジャケット4着を、著作権を持つ東映の許可を得ずに複製して、計約3万2千円でネット販売した疑い。
客の注文を受け、中国の業者に発注し、現地から直接発送させていたという。約3億円を売り上げていたとみられる。
広島県警によると、昨年7月に東映からの相談で発覚。加藤容疑者は「トライマックス」などの名前でインターネット上に6店舗出店し、4千種類以上のコスプレ衣装を販売。アニメやアイドルなどの衣装も扱っていたという。
インターネット上の「トライマックス」ショップは現在休業中となっており、「諸事情により閉店することとなりました」という緊急報告を掲載。入金済みの客に対しては、「責任を持って返金させていただきます」などと記している。
海賊戦隊ゴーカイジャーは2011年2月から1年間、テレビ朝日系で放送された東映制作のスーパー戦隊シリーズで、宇宙から地球にやって来た5人の海賊と、その仲間に加わった、1人の地球人の物語。関連グッズも多数発売されている。