中国 偽チケットに厳罰「恥ずかしい」
中国国家観光局は25日までに、偽のチケットを使って外国の美術館などに中国人観光客を入れた旅行会社やガイドを厳罰処分するよう求める通知を地方政府に出した。
フランスのルーブル美術館で中国人観光客が偽造チケットで入場しようとする事件が相次いだため、同様の事件が海外で起これば中国の国際的なイメージを損なうと判断したとみられる。
ただ中国国内では偽札や偽物商品が横行しており、ネット上ではまず国内の違法行為を厳格に取り締まるべきではないかとの声も出ている。
国家観光局の通知は、ルーブルでの事件が中国で報道された5日後の18日付。地方政府に対して、正規ルートで海外の美術館などのチケットを買うよう旅行会社を指導し、偽チケットを買う業者には厳罰を科すよう求めている。中国の観光業の「よいイメージを保護する」ことを目的として掲げている。
ルーブルでの事件は、多くの中国人にとっても「恥ずかしい行為」と受け止められている。