無防備!?手帳に秘密書き込む人96%

 今年も残り2カ月。来年の手帳を求める人が、書店、文具店の売り場をにぎわせ始めた。手帳などを販売する高橋書店がこのほど、社会人800人に手帳に関する調査を実施、手帳の中に“秘密”を書き込んでいる人が、96・3%もいる一方で“秘密”を「そのまま書く」という無防備な人が85%以上もいることが判明、数々の修羅場が繰り広げられていることがわかった。

 何でも書き込める手帳は秘密の宝庫。浮気相手の電話番号に始まり、隠していた合コンの予定など、手帳にそのまま書きとめていたために、ばれてしまったという数々のエピソードが調査で判明した。

 なぜばれるのか。秘密をそのまま書いていることに加え、実は全体の13%もの人が、他人の手帳をのぞいたことがあるというデータが。特に関東40代女性は、3人に1人がのぞいた経験を持ち、特に夫の手帳をのぞいた人が突出して多いことがわかった。

 一方で、同じ時期に行った東大生100名を対象とした調査では42%が秘密を書くときは隠語や暗号、色などを使い分けていることが判明。東大生は一般社会人よりもセキュリティー意識が高いことも明らかになった。

 ならば、のぞかれにくいパソコン、スマホなどの使用に流れそうだが、実はここ数年、手帳の売り上げは伸びている。高橋書店開発部によると「デジタルツールを一通り使った上で、アナログ回帰する方が増えている」という。

 「今は手帳を仕事、プライベートに分けて2冊使いする人も増え、大きさもB6版という大判のものが売れている」(高橋書店開発部)そうで、また書かれる中身についても、アベノミクス効果か、飲み会やレジャーなどの回数増加の傾向も。楽しい予定はたくさん書き込みたいが、くれぐれも“秘密”はばれないように。ちなみにパスワードなど知られたくないものは、あまり開かない巻頭、巻末にまとめて書くと、のぞかれにくいそうだ。

【手帳からバレた秘密のエピソード】

▽異性関係

(1)手帳に書かれたパスワードでPCにログインし、スカイプの会話内容から娘と内緒の彼とのデートを知った(45歳女性)

(2)元旦那の手帳に書いてあった電話番号が浮気相手だった(43歳女性)

(3)大学の同窓会で会えないと彼女に言ったが、その後元カノと会うことがレストランの予約メモでばれた(28歳男性)

▽仕事関係

(1)取引先の担当者から「海外出張で連絡が取れません」と言われ予定をずらしたのに、後日会って日程調整をするときに「ディズニーカリフォルニア☆」という書き込みが見えてしまった(29歳男性)

(2)経営者がスタッフルームに手帳を開いたまま置き忘れ、そこに「○月×日チーフ終了(クビ)」と書いてあり、大変なトラブルになったことがある(52歳女性)

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