乾燥の季節、座りっぱなし症候群に注意
いよいよ冬目前。空気が乾燥し、様々な体調トラブルが起こる季節でもある。
そんな中、デスクワーク中にオフィスの乾燥や同じ体勢で居続けることで不調をきたす“座りっぱなし症候群”という言葉が話題を呼んでいる。症状や予防法について「オフィスワーク向上委員会」の委員代表でもある早大人間科学学術院の永島計教授に話を聞いた。
パソコンの前から離れられず、気づいたら何時間も座りっぱなしというオフィスワーカーは案外多い。20、30代の女性を対象に行った調査では、8割近くの女性が2時間以上座り続け、そのうち9割もの人が肩こり、頭痛、集中力の低下などの不調を感じているという。
長時間座っていることの悪影響の一つは血流の悪化。下半身に血液が溜り、血の流れが悪くなり肩こりや頭痛などを引き起こす。
もう一つが脱水だ。永島教授は「作業に集中するとつい水分補給を忘れてしまうが、じっとしていても水分は蒸発し脱水がゆっくり進んでいくので意識して飲むことが必要」と訴える。特に冬場は空気の乾燥による脱水が起こるにも関わらず、喉の渇きを感じにくいので注意が必要だ。
コーヒーなどカフェインを含むものは尿を出させる作用があるため、水やイオン飲料が効果的。人間の体は体内のナトリウムが薄くなると利尿作用が働くため、ナトリウムを適度に含んだイオン飲料はお勧めだ。水と比べて体内に水分を残しやすく=グラフ、尿として排出される分量も少ないからだ。
また、冷たい飲み物は、十分に水分が取れていなくても喉の渇きを弱めたり、利尿作用を促すので、常温に近いものを飲むことも大切だ。
永島教授は「血流をよくするために、適度に体、特に足を動かすことと、水分補給は不調予防のために重要」とコメント。これらを意識することで、仕事の効率アップも期待できるかも?またアイロンがけや裁縫など、家庭での主婦も案外同じ体勢で作業をしていることが多いので、気を付けて。
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