プロ野球の東北楽天ゴールデンイーグルスが日本シリーズを制して一夜明けた４日、地元・仙台市の百貨店で祝勝セールが始まり、雨にもかかわらず、開店前から長蛇の列ができるなどにぎわった。

　また、インターネット仮想商店街「楽天市場」では優勝決定後すぐに優勝記念セールがスタートした。一方、優勝を逃したジャイアンツの応援感謝セールも全国のセブンイレブンなどで始まった。

　仙台三越では、ファンや家族連れなど約千人が行列。開店前に店頭でくす玉を割って、お祝いムードを盛り上げた。１時間前から並んだという宮城県大和町の会社員門間信さん（５２）は「セールで盛り上がり、東日本大震災の復興につながってくれれば」と話した。

　老舗百貨店の藤崎でも、用意したお楽しみ袋が開店約３０分で売り切れるほどのにぎわい。また星野仙一監督にちなみ、値段が１００１（せんいち）万円の目玉商品も登場。反射光が星状に見える「スタールビー」にダイヤモンドをあしらった指輪で、１点限り。

　このほか、イオンリテールは東北６県の店舗で、仙台ターミナルビルは仙台市や山形市、福島県に出店する商業施設「エスパル」の全店でセールを展開。各店とも衣料や雑貨、食料品などで、星野監督の背番号「７７」や田中将大選手の「１８」などに合わせた均一価格を打ち出している。

　また、親会社の楽天はグループ挙げての大セールをスタート。インターネット仮想商店街「楽天市場」は優勝直後から「史上最大級」と銘打ち「楽天日本一大セール」を開催。７７％オフになった商品の中には、自動車などの高額商品も。１００１円商品も販売された。同セールは７日午前１時５９分まで。

　一方、セブンイレブンやビックカメラ有楽町店、プランタン銀座、読売旅行などでは、ジャイアンツの「応援感謝セール」がスタート。原監督の背番号８８にちなんだ値段での販売もあった。