ゴルゴ13“やめろ”というまで現役
漫画家のさいとう・たかを氏(77)が13日、都内で行われた「『ゴルゴ13』生誕45周年を祝う会」に出席し、可能な限り連載を継続することを誓った。
人気劇画「ゴルゴ13」は1968年11月に「ビッグコミック」で連載がスタートしてから一度の休載もなく、単行本は170巻に到達。作者のさいとう氏は「読者が“やめろ”というまで頑張りますよ」と、ファンの期待に応え続けるつもりだ。
引き受けた依頼は必ず遂行するデューク東郷(ゴルゴ13が使用する名前)に導かれるかのように、さいとう氏は「ここまで長くなるともう描き手のものじゃない。読者が“やめろ”というまで、もうちょっと頑張りますよ」と約束。ファンという名の“依頼者”のために仕事を全うする覚悟を示した。
実は当初、10話ほどで終了する予定だったという「ゴルゴ13」。さいとう氏は「最後の話はすでに考えてあるけど、内容は企業秘密」と笑った。
この日は藤子不二雄A氏(79)、松本零士氏(75)、ちばてつや氏(74)、黒鉄ヒロシ氏(68)、三田紀房氏(55)ら約300人が出席。会場にはゴルゴ仕様のM16ライフルや「ONE PIECE」の尾田栄一郎氏(38)ら63人の漫画家が描いた「ゴルゴ13」が展示された。
「島耕作」シリーズで知られる漫画家・弘兼憲史氏(66)は「世界情勢の勉強になる」と、「ゴルゴ13」のクオリティーを絶賛。漫画好きとして知られ、170巻すべてを家に置いているという麻生太郎副総理兼財務・金融担当大臣(73)は「こんなにインターナショナルな作品はない。50周年、60周年を期待しています」と激励していた。