池上彰氏が解説で“銀幕デビュー”
ジャーナリストの池上彰氏(63)が“銀幕デビュー”を果たすことが10日、分かった。主人公のCIAエージェントが次世代テロの脅威に挑む米映画「エージェント:ライアン」(来年2月15日公開)に字幕監修として参加するもので、映画作品に携わるのは初めて。原作の大ファンであることから依頼を快諾し、社会派スパイアクションを分かりやすく“解説”する。
あらゆる事象に鋭く切り込む人気ジャーナリストが、映画字幕を“斬る”ことになった。
「エージェント‐」は、今年10月に急逝した米ベストセラー作家、トム・クランシーさんの代表作「ジャック・ライアン」シリーズの映画化。米俳優のクリス・パイン(33)演じる主人公のジャック・ライアンが経済アナリストからCIAエージェントに抜てきされ、「次世代テロ」の巨大な陰謀に立ち向かう姿を描いている。
作品が世界情勢や国際問題を背景にしていることや、セリフに政治経済などの専門用語が盛り込まれていることから、配給会社が「専門用語を違和感なく自然な日本語で、作品を身近に楽しんでいただきたい」と社会情勢に精通する池上氏に字幕監修を打診した。
専門的な知識を必要とする映画作品の場合字幕に監修が入るケースが多く、近年ではマジックが登場する「グランドイリュージョン」でメンタリストのDaiGo(27)が、忠臣蔵をハリウッド流にアレンジした「47RONIN」で作家の冲方丁氏(36)が監修を務めるなど、その道のプロフェッショナルが活躍するケースが増えている。
配給会社から依頼を受けた池上氏は「トム・クランシーの愛読者であり、ジャック・ライアンのファンだからお受けしました」と快諾。映画作品に携わるのは今回が初めてで、作業はこれから行われるという。“そうだったのか!”と学べる池上流字幕で、エンドロールに名前を刻む。