海原しおりさん死去…相方さおり悲痛

 女性漫才コンビ「海原さおり・しおり」の海原しおり(本名・網谷しおり)さんが3日午前8時33分、脳腫瘍のため、大阪府豊中市内の病院で亡くなった。58歳。鹿児島県出身。2012年から脳腫瘍で自宅療養中だったしおりさんは、昨年12月下旬に体調を崩して入院。2日に容体が急変し、相方の海原さおり(56)や家族にみとられ、息を引き取ったという。

 大好きな漫才で再び笑いを届けるべく、復帰を目指していた海原しおりさんが、志半ばで天に召された。

 しおりさんは12年7月6日に体調不良を訴えて、初期の脳腫瘍と診断された。同8月29日に手術。その後は定期的に通院し、放射線治療などに取り組んでいた。先月下旬に体調を崩して再入院。3日朝、相方の海原さおり(56)や家族にみとられ、静かに息を引き取った。

 闘病生活を支えてきたさおりは「正直今は気持ちの整理がつきません。本人は舞台復帰を一番望んでおりまして、本当に残念でたまりません。ただ相方に『今までありがとう』しか、今は言葉がみつかりません」とコメントを発表。早過ぎる別れの悲しみに暮れた。

 鹿児島県出身のしおりさんは、78年にさおりとのコンビ「花の110番しおり・ひろこ」を結成。79年に海原小浜に弟子入りして「海原さおり・しおり」に改名し、81年には「上方漫才大賞 新人奨励賞」に輝いた。

 私生活では87年に競艇選手と結婚し、2児をもうけたが05年に離婚。10年からは、舞台で漫才がしたいという思いから、多くの専用劇場を抱える吉本興業の所属になった。その際、しおりさんは「子育てに一段落したし、これからはやっぱり漫才がしたい」と芸人としての矜恃(きょうじ)を示していたが、病魔に冒されてからは芸能活動を休止し、漫才の舞台から遠ざかっていた。

関連ニュース

これも読みたい

    あとで読みたい

    編集者のオススメ記事

    芸能最新ニュース

    もっとみる

      あわせて読みたい

      主要ニュース

      ランキング(芸能)

      話題の写真ランキング

      デイリーおすすめアイテム

      写真

      リアルタイムランキング

      注目トピックス