細川氏「相当ご乱心」知事選出馬で本音

 元首相の細川護熙氏(76)が22日、東京都庁で記者会見し、都知事選への出馬を正式に表明した。出馬を決めてから、まだ1週間ほど。自身の出馬を「相当なご乱心」とした細川氏は、東日本大震災を契機に活動してきた「脱原発」を最優先課題として掲げ、選挙戦を進める。また、前日弁連会長の宇都宮健児氏(67)、元厚生労働相の舛添要一氏(65)、元航空幕僚長の田母神俊雄氏(65)もこの日、都内の日本記者クラブで会見した。

 神奈川・湯河原での悠々自適な隠居生活から戦場に。細川氏は腹を決めながらも、まだ今の立場に自分自身で驚いているようだった。甘利明経済再生担当相(64)の「殿、ご乱心」という批判には「ご乱心でなければ、こんなところに出てませんよ。相当なご乱心」と、本音を口にした。

 会見の冒頭、「15年あまり焼き物やふすま絵の創作活動をしていて、半分隠居暮らし。こんなところにいるなんて、つい先日まで思いもしませんでした」と語り始めた。

 最近2年間はふすま絵にはまり、出馬前には奈良の薬師寺からふすま絵80枚を依頼されていた。東京・竹芝の倉庫を使って下絵を済ませたばかりだった。「これから3年かかるかな、というところで中断している。薬師寺になんと説明したものか」と苦笑いした。

 出馬を決めたのは、14日に都内で小泉純一郎元首相(72)と会談し、選挙戦の全面的応援を約束してもらった時。ワンイシュー(一つの論点)で掲げる脱原発以外の政策について突っ込まれ「(具体的な)候補は持っていますが、ここで申し上げるところまでございません」と答える一幕もあった。

 首相時代に辞任のきっかけとなった佐川急便グループからの1億円借り入れ問題については「多くの人の失望を招いた」と、あらためて謝罪。その上で、国会答弁での発言をプリントした“カンペ”を見ながら、問題なしを強調した。

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