NHK会長 慰安婦発言、不適当だった
NHKの籾井勝人会長(70)は27日、就任会見で従軍慰安婦問題を「どこの国にもあった」などと発言したことについて「個人的意見としても言うべきではなかった。非常に不適当だったと思う」と述べ、発言は適切ではなかったとの認識を示した。東京都内で共同通信などの取材に答えた。同会長は取材に対し「完全に個人的意見として申し上げた」としながらも「ああいう場は初めてだったので、ルールをわきまえていなかったことは私の不徳の致すところ」と述べた。
同会長の発言には民主党や社民党から責任を追及する声が上がっているほか、韓国の与野党やメディアも厳しく批判しており、籾井氏を会長に選出したNHK経営委員会(浜田健一郎委員長)も28日の会合で、籾井氏の発言について議論する見通しだ。同委員会はNHKの最高意思決定機関で定数12人。財界人や学者、作家など各界の有識者で構成され、放送法に基づいて予算を議決するほか、会長を任命・罷免する権限を持つ。