小泉氏VS安倍首相、銀座で時間差対決

 細川護煕氏(左)の応援に駆けつけ聴衆に手を振る小泉純一郎氏=東京・銀座(撮影・園田高夫)
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 東京都知事選(9日投開票)の主要4候補は、選挙期間中のラストサンデーとなった2日、東京・銀座でそれぞれ街頭演説した。細川護煕氏(76)は小泉純一郎元首相(72)とダウンジャケット姿で登場。陣営がツイッターやフェイスブックでの拡散を呼びかけるなど、若者に向けて強くアピールした。細川氏に先駆け演説した舛添要一氏(65)には安倍晋三首相(59)が応援に駆けつけ、王道の選挙戦を展開した。

 細川氏と小泉氏が選挙カーに姿を見せる直前、スタッフの声が響いた。「写真撮影OKです。フェイスブックやツイッターで広げてください」。選挙カーの上にも同様のプラカードが掲げられた。

 1998年に衆議院議員を辞職して以降、目立った政治活動をしていない細川氏は若者の間での知名度が低いだけに、小泉氏の力を利用して、ネット上で名前を拡散させようという作戦だ。

 舛添陣営が演説を終えた直後に同じ場所に登場した細川氏はイメージカラーの緑、小泉両氏は黄緑色のダウンジャケット姿。1日の演説でも着用していたが、スーツ姿だった舛添氏らとの違いが際立った。実は服装は小泉氏のコーディネート。細川氏は緑のマフラーも着用しており、“殿”らしからぬカジュアルさで若者にアピールし、演説では「命の話である脱原発は最優先だ」と語りかけた。

 続いた小泉氏は「細川さんも私も70過ぎてるんだから、いつ死んでもかまわない。原発は若い人の問題ですよ」と笑いを交えて呼びかけた。演説になれば小泉氏の独壇場。観衆も「やっぱり面白い」と話芸を絶賛した。

 一方の舛添氏は王道の選挙戦を展開。「世界都市ランキングで1位を取りたい」と呼びかけた。「政治の師」と仰ぐ小泉氏と“対決”する形となった安倍首相だが、原発問題には触れず景気回復をアピールした。

 演説後、細川陣営は聴衆を2万人、舛添陣営は1万人とそれぞれ発表。人目を引いたのは元首相コンビだったが、共同通信による世論調査では優位に立つ舛添氏を細川氏、宇都宮氏らが追う展開となっている。

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