紀香、現代劇初の悪役で上野樹里と対決
女優の藤原紀香(42)が、4月スタートのTBS系ドラマ「アリスの棘」(金曜、後10・00)で、現代劇で初めて悪役を演じることが9日、分かった。上野樹里(27)演じる主人公が亡き父のかたきを討つため大学病院に赴任し、悪徳医師を追い込んでいく復讐劇。悪役を熱望していた藤原のほかにも、岩城滉一(62)、國村隼(58)、田中直樹(42)ら豪華な“くせ者”たちが悪党として登場し、主人公と心理戦を繰り広げる。
“悪い紀香”がやってくる。演じるのは、大学病院の消化器外科のエース・伊達理沙役だ。その腕前と美貌からマスコミに引っ張りだこで、私生活でも年下の若手イケメン社長と婚約中。誰もがうらやむ完璧な医師…と思いきや、裏では権力者に取り入り、出世のためならミスの隠ぺいも歯牙にかけない悪党となる。
同作では、上野演じる主人公・水野明日美が、悪徳医師たちを心理戦で追い込み、汚名を着せられ亡くなった父の復讐を遂げていく。TBSの高橋正尚プロデューサーは、敵役としての藤原の起用を「悪役のイメージがあまりない方に思い切って演じてほしかった」と説明。“いい人”のイメージが強い藤原をあえてキャスティングした。
藤原は「実は(悪役を)すごく演じてみたいと熱望していました」と話す。05年の時代劇「大奥~華の乱~」で悪役を演じたことはあるものの、現代劇では初挑戦。「『え~、悪役をやるの?』とビックリする方もいるかもしれませんが、クセのある役はどんどん挑戦していきたいなと思っています」と、すでにワルの血が騒ぎ始めている。
他にも外科のトップに君臨する教授・磐台修一を岩城が、失敗はすべて部下になすりつける消化器外科医・千原淳一を田中が演じるなど、見ているだけでムカムカする悪徳医師たちの怪演に注目だ。