俳優の阿部寛（４９）が２６日、東京・六本木ヒルズアリーナで行われた主演映画「テルマエ・ロマエ２」（４月２６日公開）の完成報告イベントに、お風呂を祭った特大の山車に乗って登場した。

　総額２０００万円をかけた“テルマエ祭り”には、共演の上戸彩（２８）らキャスト陣も集結。同作で俳優デビューした琴欧洲親方（３１）が阿部に“弟子入り”を志願するなど、湯気が立つほどに盛り上がった。

　映画のシンボルでもあるバスタブを祭った山車が、やや戸惑い気味に手を振る阿部と上戸を乗せて、ゆっくりと進む。重さ３００キロ、幅３・５メートル、高さ１・９メートル。阿部が「シャワーが付いていたり、結構、細かく作ってあって…」と目を丸くしたほど“無駄”にこだわりをみせている。

　周囲では、ふんどし姿の男衆がのぼりを振り回し、バックミュージックは「エレクトリカルパレード」。平日の六本木にシュールな光景が広がった。作品同様、笑いのためなら、何でもする総費用２０００万円の“テルマエ祭り”だった。

　作品テーマの「お風呂」に並ぶ日本文化の象徴として開催された「祭り」。イベントには俳優陣だけでなく、これまた日本文化「相撲」から、出演した力士たちも登場した。

　身長１８９センチの阿部が、ローマのグラディエイター（剣闘士）を演じた琴欧洲親方から片手で持ち上げられるなど大盛り上がり。現役を引退したばかりの琴欧洲親方も「もし今回（の演技が）よかったら、阿部さんの胸を借りて、（またオファーを）お願いします」と“弟子入り”を志願し、阿部も「僕より大きい人はいないので、お願いします」と“大型新人”の申し出を喜んでいた。