公務員が競馬で4億円以上の申告漏れ

 北海道の男性公務員(41)が札幌国税局の税務調査で、6年間に競馬の所得約4億円以上の申告漏れを指摘されたことが7日、分かった。加追徴税額は、実際に競馬で得た利益を上回ったとみられる。

 男性は05~10年、インターネットを利用してJRAの馬券を購入し、毎年利益を出していたが、申告していなかったため国税局の調査を受けた。所得税法上の「雑所得」として、外れ馬券も経費に算入、払戻金と購入費の差額約5億7000万円を所得として申告したが、国税局は「一時所得」と認定。当たり馬券の購入費だけを経費にできると指摘した。

 外れ馬券をめぐっては昨年5月、所得税法違反罪に問われた元男性会社員の判決で大阪地裁が「営利目的で継続的に購入している」として、経費になるとの判断を示した。この北海道の男性も、自身の馬券購入は「投機的行為に近く、営利を目的とした継続的行為だ」と主張している。

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