小保方氏 会見はドクターストップも
STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)は8日、理研に「研究不正はない」との認定や、再調査を求める不服を申し立てた。理研の調査委員会は1日、「論文には不正がある」との最終報告を公表しており、世界の注目を集めた論文をめぐり、研究者と所属先の見解が対立する異例の事態となった。
理研の規定では調査委が申し立て内容を審査し、再調査すると決めた場合、開始から50日以内をめどに結論を出す。小保方氏は論文を取り下げず、理研で研究を続けたい意向だが、申し立てが退けられると懲戒処分を受ける可能性が高い。
小保方氏は7日、心身の不調で大阪市内の病院に入院。9日に同市内で会見を開くが、医師は「会見しないことを勧めるが、しないと社会的バッシングが大きくなる」との考えを示した。会見はドクターストップがかかる可能性もあるという。
8日朝の三木弁護士との電話では「ちゃんと説明できるだろうか…不安な気持ちでいっぱいです。でも頑張ります。支えてください」と震えるような声で話したという。