小保方氏、涙の反論会見 研究には自信

 新たな万能細胞とされる「STAP細胞」の論文で、研究に不正があったと認定された理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダー(30)が9日、大阪市内のホテルで記者会見し、約300人の報道陣を前に「200回以上(STAP細胞の)作製に成功している」と、涙ながらに反論した。

 また“リケジョ(理系女子)の星”として、過熱する一方だった研究成果以外のさまざまな報道についての思いも口にした。

 “世紀の大発見”で一躍、時の人となった1月28日の会見以来、71日ぶりに公の場に姿を見せた小保方氏の表情には、疲労の色がにじんでいた。体調不良で今月7日から入院しているということもあってか、ほほがだいぶこけていた。

 冒頭、涙で声を詰まらせながら「私の不注意で論文に疑義が生じ、多くの皆さまにご迷惑をおかしました」と、論文作成の不手際を謝罪。一方で自身の研究結果に関して「STAP現象は何度も確認された真実」「STAP細胞はあります」と、堂々と主張した。

 会見は予定されていた2時間を30分以上も超過し、大部分は質疑応答に費やされた。小保方氏が逃げることなく一つ一つ答えていったため、大きな混乱はなかった。

 現在、STAP細胞の有無が世間の一番の関心事になりつつあるが「私自身、200回以上作製に成功しています」と主張。論文撤回については「国際的には研究内容が間違いだと発表するようなもの」と完全否定。3年間で2冊と報じられている実験ノートについても「少なくとも4~5冊はあります」と訂正を求めたが、口ぶりはたどたどしく、会場からは失笑も漏れた。

 いまだに第三者がSTAP細胞の再現実験に成功していないが「もし私が作るところを見たいという人がいれば、ぜひどこにでも行って協力したい」と自信を見せた。ただし、小保方氏が知る「ちょっとしたコツ」の公表を求められても「次の研究にも大きく関わることなので」と説明することはなかった。

 笑みを浮かべる場面もあった小保方氏は「本当に自己流で走って来てしまった」と反省。「ゼロからではなくマイナス100からだと思い、科学や研究に向き合っていくチャンスがあれば」と、研究の再開と継続を強く訴え、ふらつきながら立ち上がると会場を後にした。

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