「大人AKB」は37歳主婦・塚本さん

 AKB48が募集した、30歳以上の期間限定メンバー「大人AKB48」のオーディション結果発表会が17日、横浜市内で行われ、5066人の応募者から、37歳の専業主婦で2児の母の、塚本まり子さんが選ばれた。塚本さんは8月末までの活動期間に、劇場公演や握手会などに参加する。5月14日から放送の江崎グリコ「パピコ」のCMでは、渡辺麻友(20)や島崎遥香(20)らと共演し、堂々のセンターを務める。            

 平均年齢16・7歳の国民的アイドルグループの一員となったのは、シンデレラガールならぬ37歳のシンデレラマザーだった。

 ママ友の推薦で応募したという塚本さんは、2人の子どもがいる奈良県出身の専業主婦で、女優・加藤あい似の美人。無数のフラッシュを浴びながら「まだ夢の中にいるようです」と瞳を潤ませた。

 12日の最終審査では、秋元康総合プロデューサーが見守る中、AKBの「会いたかった」を踊り、自身で選曲した工藤静香の「嵐の素顔」を歌い、即日合格を言い渡された。

 「昨日まで普通に暮らしていましたので、何の実感もなくて。主人もすごく応援して下さってますけど、二人して『いいのかなぁ』と言ってます」と、恋愛御法度のAKBで夫婦愛をアピール。「子どもはまだ小さいので、テレビで見たら分かってくれるかな」とママの顔も浮かべた。

 “子持ち人妻メンバー”の誕生に、同席したまゆゆは「育児とAKB48の両立で大変な日々だと思いますし、全力でサポートします」と三十路後輩のバックアップを約束した。「ぱるる」こと島崎からは、ニックネームを「まりり」と命名された。

 若手の小嶋真子(16)に、父親と同じ年齢と告げられ「そうですよねぇ、ふふふ」とほほ笑んだ塚本さん。会見冒頭こそ緊張気味だったが、終盤にはカメラマンのリクエストに笑顔でポーズを決めるなど“大人の対応力”を発揮して、大型ルーキーの片りんを早速見せつけていた。

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