結成２５年を迎えて５年ぶりに再始動した、４人組バンド・ＬＩＮＤＢＥＲＧ（リンドバーグ）がデビュー記念日の２５日、都内で、復活コンサートを行った。カブスの藤川球児投手（３３）が阪神時代に登場曲として使用していた「ｅｖｅｒｙ　ｌｉｔｔｌｅ　ｔｈｉｎｇ　ｅｖｅｒｙ　ｐｒｅｃｉｏｕｓ　ｔｈｉｎｇ」などを熱唱。会見したボーカルの渡瀬マキ（４５）は、虎の新守護神・呉昇桓投手（３１）にも自分たちの曲を応援ソングとしてオススメした。

　かつて幾度となく甲子園に勝利を導いた名曲が、５年ぶりにコンサート会場で響き渡った。

　「『アメリカでもこの曲はかけるんですか？』と（米移籍の際に）聞かれた藤川さんは、『あの曲は日本に置いて行きます』と言ってて…。その置いて行かれた曲を歌います」。渡瀬は海を渡った元・絶対守護神との“トホホ話”で、ファン２０００人から爆笑を誘い、「ｅｖｅｒｙ‐」をしっとりと歌い上げた。

　開演前の会見で渡瀬は、虎の新守護神・呉に、背番号２２とともに“球児イズム”の継承へ期待を寄せた。呉の入場曲に、自分たちのシングル曲「ＬＩＶＥ　ｙｏｕｒ　ＬＩＦＥ」を推薦。「『年を重ねても諦めるな』という、大人の青春を歌った曲なので、いいと思う！！」と、虎のクローザーの登板シーンを思い描いた。

　リンドバーグは２００２年に解散。０９年の期間限定の再結成を経て、８９年４月２５日のデビューから２５年の節目を迎えたこの日が、５年ぶりの復活ステージとなった。

　３人の男性メンバーはオーバー５０歳とあって、体力面の不安を笑いのネタにしながらも、７月からの全国ツアーを発表するなど精力的な活動を約束。２児の母でもある渡瀬は「新しい曲を出して、アルバムも作って、ツアーをやって、１日１日を楽しめたら。誰かが倒れるまで、頑張ります！！」と、四半世紀をともにした仲間と一緒に、新時代へ飛び出した。