シンガー・ソングライターの吉田拓郎（６８）が、谷村新司（６５）がナビゲートするＢＳ日テレの音楽番組「地球劇場」（毎月１回、土曜、後７・００）にゲスト出演し２日、都内で収録を行った。長く同じ道を歩んできた２人だが、意外にもテレビ初共演。拓郎は昔と変わらぬ自由奔放な発言を連発したが、谷村に代表曲「昴」の歌唱をねだるなど、２人の世界を楽しんだようだった。６月７日放送。

　日本の音楽界をリードしてきた２人が、テレビで初共演した。あまりテレビで歌うことのない拓郎が、この日は「落陽」「今日までそして明日から」「純情」などの代表曲を披露。さらに自身が作曲した森進一の「襟裳岬」を谷村とデュエットした。

　番組ホストの谷村が「自分で歌を作って、メッセージを伝え、ラブソングにした。そんな音楽の世界を切り開いてくれた」として何度も拓郎にオファー。ようやく共演が実現した。

　収録前には、異例とも言える囲み取材にも応じた拓郎。「テレビで歌うのは好きじゃない。一生懸命歌って、あとは谷村が伝えてくれればいい」と冗談交じりに出演の感想を語った後も絶口調。出演を「７月からライブツアーがある。そのいい練習になる」とし、谷村との共演にも「そんなに仲良くしてきたわけじゃない。歌がうまいのでビックリした」「谷村君はうん●たれの印象あった」など、相変わらずの自由奔放な発言を繰り返した。

　だが、番組の最後には、谷村に「壮大なスケールの曲。リスペクトして歌ってもらいたい」と「昴」の歌唱をリクエスト。谷村はピアノの弾き語りで熱唱した。

　０３年に肺がんの手術を受けた拓郎だが、現在は体調も良好といい、６月３０日からのツアー（４カ所５公演）に向けジムに通い体力作りに励んでいるそう。「谷村新司と歌うのはいい思い出になった」と共演がさらなる活力となったようだった。