レツゴーじゅんさん死去 まだ68歳
漫才トリオ・レツゴー三匹のレツゴーじゅんとして活躍した俳優・逢坂じゅん(おうさか・じゅん、本名・渡辺美二=わたなべ・よしじ)さんが8日午後5時29分、脳出血のため大阪市内の病院で死去した。68歳。堺市出身。葬儀・告別式は未定。
関係者によると、逢坂さんは今月6日夜、大阪市内の自宅で倒れ、救急搬送された。一時は回復の兆しをみせたものの、最後まで意識は戻らなかったという。以前、心臓のバイパス手術を受けたことから、日ごろから循環器系の薬を常用。常に健康には気を使っており、3月に事務所の行事で上京した際には元気だったという。
逢坂さんは1964年11月、吉本興業で初舞台を踏み、69年に正児、長作と「レツゴー三匹」を結成。「じゅんで~す」「長作で~す」「三波春夫でございます」との口上で人気を博し、73年には「第8回上方漫才大賞」を受賞した。
その後は漫才と同時に、演劇活動にも力を入れ、劇作家・逢坂勉氏との出会いをきっかけに91年、「逢坂じゅん」と改名。俳優としてテレビドラマや舞台で活躍、最近でもTBS系「半沢直樹」、NHK連続テレビ小説「ごちそうさん」など人気ドラマに出演した。
今年7月には名古屋・中日劇場での中村美律子の1カ月公演に出演する予定だったが、倒れた時点で降板を申し入れたという。