元ザ・ビートルズのメンバーで英国の超大物ロック歌手のポール・マッカートニー（７２）が、２１日に東京・北の丸の日本武道館でコンサートを開くことが９日、分かった。ポールが武道館のステージに立つのは１９６６年のビートルズ来日公演以来、実に４８年ぶり。アリーナ席のチケットは１０万円と高額だが、過去４度のソロでの来日公演はいずれもスタジアム級の会場だっただけに、激しい争奪戦が展開されそうだ。

　今やロックの聖地となった武道館だが、その歴史の扉を開いたのは６６年のビートルズだった。それから４８年、ポールがついに武道館に帰ってくる。

　８０年１月にはウイングスを従えての武道館公演が予定されていたが、成田空港の入国審査でポールの大麻所持が発覚。現行犯逮捕されて公演は幻に終わったため、２５年越しのリベンジとなる。

　コンサートは２１日午後３時開演の１公演のみ。ツアー関係者のリクエストをポールが快諾して決定した。日本公演は１７、１８日に東京・国立競技場、２４日に大阪・ヤンマースタジアム長居でも開催されるが、同じセットは持ち込めないため、セットも演奏曲も“武道館スペシャル”で行われる予定。ポールは「武道館には素晴らしい思い出がある。とてもエキサイティングな公演になるから、絶対に見に来てほしい！」と呼びかけた。

　ポールは９０年から１３年まで４度の来日で２０公演を行っているが、全てスタジアム級の会場。１万席の武道館は、生ける伝説を間近で見られる絶好機だ。

　チケットはアリーナ席の１０万円を筆頭に８～４万円。２５歳以下限定のＣ席約１００席は、６６年と同じ１５００円で発売する。関係者によれば「若い世代にポールやビートルズの音楽を継承していってもらいたい」という思いからという。

　１０日午前４時から専用サイトなどで抽選予約受け付けを開始。１１日午前１０時から全国８カ所のキョードーグループで対面販売される。詳細は公式ＨＰ（ｈｔｔｐ：／／ｏｕｔｔｈｅｒｅ‐ｊａｐａｎｔｏｕｒ．ｃｏｍ）で。