小田和正「最後から2番目のアルバム」
シンガーソングライター、小田和正(66)の3年2カ月ぶりのオリジナル・アルバム「小田日和(おだびより)」が7月2日に発売されることが27日、分かった。小田自身が「最後から2番目のアルバム」と位置づけた渾身の作品。アルバム発売時の年齢は66歳9カ月。現在、オリジナル・アルバムでは史上最年長首位記録(63歳7カ月)を保持しており、自ら記録を更新するのかも注目されている。
カバーやベスト盤ではなく、オリジナル・アルバムにこだわり続ける男が、「最後から2番目のアルバム」と決意を持って制作した作品が完成した。
最近は約3年あまりのペースでオリジナルアルバムを発売してきた小田は、自分の年齢を考え、今作の制作を前に「あと何枚、オリジナルを出せるか。最後…から2番目のアルバムという気持ちで、そこに向かって頑張っていきたい」と決意を明かしたという。
制作は2年前からスタート。作品作りに徹底的にこだわる性格だけに、曲作りは思うように進まず、途中で、「アルバムって、何曲あればいいんだっけ?」とスタッフに聞いたこともあったという。(スタッフの答えは最低でも8曲)。今春には、全8曲でもいいんじゃないか、カバー曲をやろうか、と弱気になったこともあったという。
それでも、「逃げずに自分の曲で完成させよう」と4月ごろから猛スパート。発売日から逆算して締め切りギリギリに、「小田史上最も七転八倒したアルバム」(関係者)が完成した。小田は「全力を尽くした」と口にしていたという。
「小田日和」は、最新の書き下ろし曲「そんなことりより 幸せになろう」を含め、全10曲。うち8曲にタイアップがついているのも、幅広い世代から支持される小田ならではの現象だ。
また、11年4月に発売した「どーも」がオリコン・アルバム週間ランキングで1位を獲得しており、史上最年長1位記録(63歳7カ月)を自ら更新するのか、注目される。(※ベスト盤では矢沢永吉が13年に発売した『ALL TIME BEST ALBUM』の63歳8カ月が最年長記録)。
なお、小田は6月28日から25万人を動員する全国ツアー「本日 小田日和」をスタートさせる。8月26、27日大阪城ホール、10月22、23日日本武道館などを含め、10月28、29日岩手産業文化センターアピオまで18会場36公演。