劇団ひとり、映画監督はたけしの後押し
映画界に“芸人監督”の新星が現れた。お笑いタレントの劇団ひとり(37)が初めて監督を務め、出演も果たした映画「青天の霹靂」が公開中だ。公開1週間で、新人監督のデビュー作としては文句なしの興収10億円を狙える好スタート。お笑い、作家、俳優とマルチに活躍する男が、足かけ4年をかけて準備、念願のメガホンを取った。敬愛するビートたけし(67)の言葉で迷いを捨てた監督業への挑戦を、本紙に熱く語った。
名刺を渡し、最初のあいさつで「同じ質問を受けることも多いのでは?」と水を向けると「その質問がすでに50回目くらいです」と苦笑された。映画についての取材はすでに253回受けたといい、そのかいあってか、公開6日目となる29日までに動員272万人、興収3・5億円を突破。初登場は「アナと雪の女王」に次ぐ、堂々の2位となった。
夢だった映画監督。07年に劇団ひとりはビートたけしに相談したという。北野武監督の映画「監督・ばんざい!」の公式ガイドブック用の対談だった。
「『映画を撮りたい。ただ僕は、たけしさんのようにお笑いで天下をとってない。そんな人間が映画を撮ってもいいもんですか?』って相談したんです。そしたら、ちょっと考えて『周りが協力してくれるんだったら撮った方がいいよ』って言ってくださったんです。撮ってみて、言葉通りだな、と思いましたね」
中学校時代、「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」を見ながら「たけしさん、かっこいいなと思った」ことが、「芸人をやっているきっかけ」。20年以上を経て、今度は映画監督への背中を押してもらった。
2冊目の小説「青天の霹靂」の映画化。企画が立ち上がったのは10年に同作が出版された直後だったが、脚本作りに2年を費やした。後半を原作とがらりと変える必要が出てきたため、ドラマ「僕の生きる道」などで知られる脚本家・橋部敦子氏の力を借りた。まさに“周りの協力”あっての映像化だ。
北野武、松本人志、品川ヒロシ…今では珍しくなくなった“芸人監督”。
「監督をたけしさんがやったときは、ものすごくセンセーショナルだったし、そのあと、いろんな芸人が監督やらせてもらっているのも、あの成功例があるから。僕らは敷いてもらったレールに乗ってるだけなんです」。
とはいえ、独自の世界観と商業的成功を結びつけることが難しいことは、過去の例を見ても明らか。大先輩への感謝を胸に、新たな才能が映画界を盛り上げていく。
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