国立ラストは3万人「蛍の光」大合唱
2020年東京五輪に向け建て替えられる国立競技場(東京都新宿区)の最終イベント「SAYONARA国立競技場FINAL“FOR THE FUTURE”」が5月31日、開催された。
夕方から始まったファイナルセレモニー。照明が落とされた競技場中央に浮かび上がったピッチで、谷村新司(65)と森山良子(66)がそれぞれ歌声を響かせた。
谷村は代表曲「昴」を情感たっぷりに歌い上げ、森山はギターの弾き語りで「今日の日はさようなら」を熱唱。観客にも「一緒に歌いましょう」と呼びかけた。
数々のスポーツの名勝負を生み、同時に多くのアーティストの公演も行われた聖地の最後を飾った2人は「力が入った。感謝の気持ちを込めて歌った」と感慨深く振り返った。
ピアニスト・辻井伸行(25)の「東京オリンピック・ファンファーレ」演奏や、海上自衛隊東京音楽隊・三宅由佳莉(27)の国歌独唱なども行われた。
最後は3万人を超える来場者全員による「蛍の光」の大合唱。すべてが終わると、聖火は消された。700発の花火が打ち上げられ、開設から56年の国立競技場は歴史の幕を閉じた。