小保方氏 若山教授の見解を全面否定
STAP細胞の論文問題で、理化学研究所の小保方晴子氏(30)は18日、STAP幹細胞の作製で使われたマウスについて、若山照彦山梨大教授の研究室以外から入手したことはないとのコメントを発表し、若山氏の見解を全面否定した。代理人の三木秀夫弁護士が大阪市内で明らかにした。
論文共著者の若山氏は16日に記者会見し、保管していたSTAP幹細胞の解析結果を発表。若山氏が小保方氏に提供したマウスの細胞から作ったとされたSTAP細胞をもとにしたSTAP幹細胞を調べた結果、人工的に遺伝子を挿入した位置がもとのマウスと異なっていたり、別系統のマウスだったりした。若山氏は「研究室で使わないマウスの細胞でできていた」と述べた。
若山氏は「STAP細胞があることを示す証拠はなかった」と話したが、小保方氏は「再現・検証実験に参加し、人為的な間違いが起きない環境で存在を証明することで説明責任を果たしたいと切望している」とした。
また、理研は16日、小保方氏の研究室にあった「ES細胞」と表示された容器内の細胞の特徴が一部、若山氏が保管するSTAP幹細胞と同じだったとした。弁護団は「小保方氏は胚性幹細胞(ES細胞)を作成したことはない。研究室に保存されているのは、実験の比較のために若山氏の研究室から譲与されたものだ」とコメントした。
【以下、小保方氏のコメント全文】
いろいろと報道されていますが、マウスに関しても細胞に関しても、私には所属させていただいていた研究室以外からの入手はありません。この点については、今後の理化学研究所の調査にできる限り協力し事実関係を明らかにできるよう努めてまいりたいと思います。
また、何よりも、STAP細胞の再現・検証実験に参加させていただき、人為的な間違いが絶対に起きない環境でSTAP細胞の存在を証明することで、筆頭著者としての説明責任を果たさせていただくことを切望しております。