小保方氏 STAP検証実験参加へ
理化学研究所は30日、STAP細胞が存在するかどうかの検証実験に、小保方晴子研究ユニットリーダー(30)を参加させると発表した。期間は7月1日~11月30日の5カ月間を予定し、実験をビデオで記録するなど透明性を確保するとしている。
理研は小保方氏らに対する懲戒委員会の審査をいったん停止することも明らかにした。4月以降に発覚した新たな疑問点を調査するためとしている。
また竹市雅俊発生・再生科学総合研究センター長は、英科学誌ネイチャーがSTAP細胞の論文を週内に取り下げる見通しになったことに「3月から著者らに撤回を勧めていた。時間がかかり過ぎたくらいだ」と述べた。
論文撤回の手続きは、小保方氏を含む著者らがネイチャーと直接やりとりしている。竹市氏は「撤回は今週の予定と聞いている」と説明したが、理由について「著者ではないので説明する立場にない」と明らかにしなかった。
竹市氏は、STAP論文の画像の一部に、小保方氏の博士論文から転用の疑いが指摘された3月、論文取り下げを勧告した。小保方氏は取り下げに反対していたが、6月上旬に一転して同意した。ネイチャーに掲載された論文の取り下げは著者全員の同意が原則で、理由も公表される。