薬物依存症は「5年で社会復帰できる」

 保釈されたASKA被告に関し、30年を超える診療経験を持つ、薬物依存症治療の専門家「医療法人社団利田会 周愛利田クリニック」(東京都北区)の利田周太理事長(64)が4日、デイリースポーツの取材に応じ、重度の依存症治療の見通しなどを語った。

 一般的に治療は集団ミーティングと投薬を並行して行う。ミーティングでは、同じ依存症患者が10人程度集まり、それぞれの薬物使用の体験談などを話す。利田理事長は「個人で行うカウンセリングより共感と理解が深まり、効果が高い」と説明。また、投薬では依存症自体の治療は不可能だが、幻覚や不眠などの後遺症を抑える効果があるという。

 入院治療は、基本的には1カ月または3カ月のプログラムに沿って行われる。退院後は外来治療を継続することになるが、「3カ月で『耳』ができ、人の話を聞けるようになる。半年で『口』ができ、自分の話がきちんとできるようになる。1年で違和感がなくなり、3年たつと安定し、5年たてば完全に社会復帰できる」と治療期間の目安を示した。

 また、保釈時の映像を見たという利田理事長は「逮捕時はボーッとして、目も開いているかわからない感じだったが、今回は薬物の影響が抜けてスッキリした感じに見えた」と語り、今後の治療にスムーズに入っていけるという見方を示した。

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